 古賀義章 (こが・よしあき)
1964年、佐賀県生まれ。 89年、講談社入社。週刊現代、フライデーを経て、01年渡仏。04年、クーリエ・ジャポン編集長に就任し、同誌を立ち上げる。98年、火山災害をテーマにした写真集「普賢岳OFF LIMITS」(平凡社)、00年、オウム事件をテーマにした写真集「場所――オウムが棲んだ杜」(晩聲社)を発表。 |
From Editor-in-Chief 古賀義章の視点
「アメリカだけが『世界』でしょうか?」 これは3年前の11月、クーリエ・ジャポンを創刊したときのキャッチコピーです。
政治的にも経済的にも、そして軍事的にも世界をリードしてきたアメリカは、戦後の日本にとって、目指すべき確固たる規範でもありました。終戦から63年、日本はアメリカの多大な影響を受けながら、かの国を追随してきました。多くの日本人にとって世界=アメリカだったと言っても過言ではないでしょう。
しかし、はたして、アメリカだけが世界でしょうか。いまこそ、それが改めて問われるべき時代になったと言えるでしょう。
今回の金融危機で、国際社会でのアメリカの地位はいっそうの後退を余儀なくされることは必至です。ブッシュ時代の負の遺産を背負うバラク・オバマ大統領は、さらなる困難な道を歩むことになるでしょう。アメリカ型資本主義が崩壊する可能性もあります。歴史の転換点に立っているいま、日本はこれからどこに向かうべきなのでしょうか。
今号(2008/11/10発売・12月号)の大特集は「アメリカの時代は終わるのか――金融危機後の世界」と題して、各国の一流メディアが報じた近未来のシナリオを紹介しています。激しく揺れ動く国際社会で日本の歩むべき針路はどこか、読者のみなさんの羅針盤となれば幸いです。
さて、このほどノーベル経済学賞を受賞した、経済学者のポール・クルーグマンのコラムを本誌は連載してきました。彼は早い段階から、今回の金融危機を予見していました。彼の鋭い「視点」をこれからも毎号紹介していきます。
最後に、創刊3周年記念として「世界の民族音楽」CDを特別付録としました。ぜひご試聴ください。グローバリズムが進行するなかで、クーリエは「世界の多様性」を今後も読者の皆様に伝えていきたいと思っています。
編集長 古賀義章
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